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【漫画レビュー】ハコヅメ~交番女子の逆襲~|口コミ

※当ブログは一部アフィリエイト広告を利用していますが、正真正銘の正直レビューのみでお届けします!

2021年に戸田恵梨香さん×永野芽郁さん主演でテレビドラマ化された大人気漫画、ハコヅメ~交番女子の逆襲~をレビューします!

現在18巻まで読み終えましたが、Over40代も絶対おもしろい!

お仕事や家事育児に疲れている方。

おふざけ的な下ネタが苦手ではない方。

あまり難しいのや、心揺さぶられるやつは読みたくないって方に特におすすめです。

(ちなみに上記のタイプの方は凪のお暇もおすすめです。8巻までだから今からでも読みやすいし)

ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜(18) (モーニング KC) [ 泰 三子 ]

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感想(3件)

あらすじは、

町山署の交番に勤務する新人警察官・川合麻依は、違反者や一般市民から日々言われる文句、想像以上の激務という警察官の仕事に嫌気がさし、辞表を提出しようとしていた。そこへ新たな指導員として配属されてきたのは、元刑事課のエースで、後輩へのパワハラで左遷されてきたという藤聖子巡査部長。

初日にして連続窃盗犯を捕まえるなど、藤部長の鋭い観察眼や取り調べ能力を目の当たりにする川合。藤の優しく、時に厳しい指導の下、川合は警察官としての職務や心得を学び、少しずつ仕事に対する自信を持つようになる。

ーWikipediaより

うーん、こんなにまじめな感じではない気もする。。

めちゃくちゃリアルな警察コメディー!!

警察もののコメディーと言えば『踊る大捜査線』がありますが、同じ系統とはいえ大きな違いが。

それは圧倒的なリアリティー!(と圧倒的な下ネタの量!!)

そもそも主人公の新人警察官、川合麻依が警察を志望した動機が『安定した公務員を目指し、受かったのが警察だけだった』という夢も希望もないはじまり。

指導員としてペアを組む、女性警察官、藤聖子や町山警察署の方々との仕事したり飲んだり飲んだりの毎日は、人としても警察官としても成長していくハートフルストーリーでもあるのですが。

それよりなにより印象的なのは、

警察官、想像以上に激務!!

しょっちゅう徹夜するし、本当にお風呂入れないし、変態さんの相手もするし、DVや子どもの虐待にいち早く気づくために隅々まで観察しなきゃいけないし、自殺も阻止しなきゃいけないし・・・

臭すぎて犬のにおいがする、、と言われているくだりもありました。

それ以上に「やめたい、さぼりたい」というのが全面にでてて、

私たちといっしょじゃん!!!ってなる!!

腰につけている拳銃が重くて、腰のあたりがすれてしまうこととか、警察学校の時の訓練時にナプキン変えるヒマないとか、やけにリアルだなぁと思っていたら、作者の泰 三子(やす みこ)さん、元警察官だったとのこと。

10年間県警にいらっしゃったとのことで、内部事情に詳しいわけですね!

少しあるシリアスな事件には胸が苦しくなる

手錠をかけられた人

※ネタバレを若干含みます

いくらコメディーよりのライトなタッチとはいえ、警察ものである以上、悲しい、シリアスなシーンも出てきます。

事故による赤ちゃんのご遺体に遭遇し、警察官なのに平常心を失ってしまったり。

母親の再婚相手から手を出され、家出する少女に気づいたり。

こういったところは淡々と描かれていますが、辛い事件事故を目の当たりにする警察官の方たちのつらさは察するに余りありますね。。

警察官は、「警官」と呼ばれることを嫌う。

「相手を思いやる」

「気持ちを察する」という『察』の部分が大切だと教えられているからだ。

ー148話 くノ一の察する目より(17巻)

私たちの日常は、知らないところでこういった警察官の方たちの努力によって守られているんですよね。

それぞれの事情や心情に寄り添い、察して下さるその力に感謝です。

ほとんどない恋愛模様!

モデル並みの容姿も完璧な仕事ぶりもあわせて、ミスパーフェクトと呼ばれている藤聖子(主人公のひとり)ですら、男心検定8級と揶揄されるほどのダメさで、男っ気はなし。

川合はチンパンジー扱いされているのでそもそも論外。

仲良しの源(髪型がもじゃもじゃなだけで本当は男前)や山田の男2人も恋愛がうまくいかず浮いた話がありません。

それでも年の近い男女4人で仕事も寮も一緒に過ごしているの、ちょっと楽しそうでテンション上がります・・。

でも、でも、

10巻以降くらい?からすこーーーしずつ、恋愛要素も入ってくるので乞うご期待。

小さいエピソードの回収が見事で戻って読み返したくなる!

基本的に大きく感情が揺れ動くような展開はあまりなくて、ヘラヘラ笑いながら楽しめるタイプの漫画なのですが。

大きな魅力が、ちょっと出てきた事件とか、そういえばあの時のあの子?みたいなのが後々のエピソードで出てくるのです。

『あの子、東京の大学でまじめにやってるってわざわざ手紙くれたんですよ』

みたいな!!!

伏線回収とまでは言えないけれど、小さいエピソードをたくさん拾っておいてくれるので、すごく味わい深く、元のエピソードをたどって読み返したくなります。

(このエピソードだけだと、進撃の巨人と全く同じだな。全然何もかもが違うけど。)

これはこの漫画のめっちゃ大きな魅力の一つだと思います。

今も働いてくれている警察官に感謝しながら読もう!

登場人物が個性的でありながらも、自分の周りにもいるような、普通の人たちで、その人たちが日々私たちの生活を守ってくれてるんだな・・と感謝さえわいてくるこの作品。

全然過度に?ドキドキわくわくとかしなかったのに、

『あーなんか楽しかった!』

ってなる絶妙な読後感です。

そして、なぜなのか、自分も仕事頑張ろうかな、、って気持ちにちょっぴりさせてくれる物語なのでした。

テレビドラマ版もキャストが本当に素晴らしくピッタリだったのでぜひご覧くださいね!

そして、体力気力ともに充実!読書の時間もたっぷりとれるという方には、

進撃の巨人を全力でおすすめしています!!!

今さらとか思わず、大人こそ読んでほしい壮大な物語です。

グロいけど。それさえ乗り越えさせてくれるのめりこめるマンガです。でも体力使うので、体力気力のある方のみ限定です。

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