2022年11月4日、King&Princeの平野 紫耀さん、神宮寺 勇太さん、岸 優太さんがグループを脱退されると発表がありました。
この件について、ジャニーズについても、キンプリについても詳しくない私が触れるのは好ましくないかと思い黙っていました。
しかし大ファンである娘の慟哭、つのる大人への不信感、そして娘を通じてこの報道以降知った彼らのすばらしさやを目の当たりにし、心の内をここに記すことにします。
この記事は、ファンの子をもついち母親としての意見・感想です。
この件に関しては、ファンの方の中でもいろいろな思いを抱えていらっしゃると思いますが、どの考えも否定する気はありません。
わたしは残る2人も、旅立つ3人も明るい未来が待っているように願っています。
良いことも悪いことも、正直にわたしの思いを書いていこうと思います。
当ブログはなんてったって「人生レビュー!」です。
もくじ
娘がティアラになったとき
ちょうど1年ほど前でしょうか。
以前から気になっていたKing&Princeを本格的に好きになり、目を輝かせてかれらについて話してくれるようになりました。
『キンプリのファンだというと、【メンバーの誰が好きなの?】と聞かれるのがいやだ!全員が最高で大好きなのに!!』
とプンプンする娘をみてなんだかとてもうれしく思ったのを覚えています。
それは、『好きなものをたくさん見つけてほしい』とずっと思っていたから。
そのために、小さいころから色々な種類のコンサートや、絵画・工作などの鑑賞や体験、自然と触れ合うあそびなどさまざまな機会を作ってきました。
しかし母親である私は、特定の芸能人やジャニーズアイドルを特別好きになったことがありません。
どうやって『推し活』をすればいいのかわからなかったので、ファンクラブ以外にも一緒にSNSなどで情報を得ようと、一生懸命公式や熱心に発信されているファンの方をフォローしたりして娘の推し活を応援していました。
彼女に推しがたくさんできてくれたらうれしいと思っていたので!
推し=人生の楽しみ でしょ?
彼女のスマホからは常にキンプリの曲が流れ、インスタの動画などの声が聞こえていたため、他の家族も少しずつキンプリ好きになっていき、共通の話題になりつつありました。
ちなみにわたしはダンスが大好きなので、ichiban、ツキヨミからはまりました。
コンサートには行けず
ファン歴の浅い娘は、2022年に行われたドームツアーにもアリーナツアーにも行くことがかないませんでした。
ライブ好きな私はぜひとも連れて行ってあげたかった。
こんなにもチケットが取れないとは知らず、次の機会にはなんとしてでも母ちゃんが行かしたる!!生キンプリに会わしたる!!と意気込んでおりましたが現在先行きは不明なままですね。
今でも、非常に後悔しています。
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あの日の悲しみと娘の成長。
11月5日土曜日の朝、寝起きでスマホのニュースを見たわたしは飛び起きて娘の部屋へ。
そこには悲しみと驚きと怒りと絶望で錯乱状態で泣きじゃくるわが子がいて、胸がギューっとしめつけられました。
『この前まで5周年楽しみにしててって言ってたのになんで?』
『あんなに仲良しだったのに、なんでバラバラになるの?本心なの?』
『ずっと一緒に大人になっていけると思っていたのに』
次から次へとでてくる疑問や悲痛な叫びに、わたしがこたえられるものは何もあるはずがなく、できることは一緒に泣きながらただただ背中をさするのみ。
わたしですらものすごく悲しくしんどかったので、娘だけでなくファンの方の悲しみや辛さはいかばかりだったでしょう。
気がつくと幼稚園児の末っ子(海人くん推し)も泣いていました。
避けられない現実世界の予定
娘の人生でも有数につらい日となったこの日。
わが家にはどうしても避けられない予定があったのです。それは夫の仕事関係の来客のおもてなし!
相手方にも同じ年ごろのお子様がいらっしゃるということで、家族連れでわが家にいらっしゃるのです。
部活は休んでもいいよ。でも夜の来客だけはどうにもならない。
とにかく、最初のご挨拶の時だけきちんとしてくれればよいこと。
あとは(コロナのことがあるのでむやみに体調不良とは言えないので)なんとかこちらでフォローするから部屋に入っててもよいことを伝えました。
泣きはらし、食事も一切取れない娘には本当に酷なこと。
親としては大変胸が痛みましたが、なんとかがんばって出迎えてその後も一緒に過ごしてくれました。
多分、数日前から『パパの大事なお客さんだから、粗相のないように!!』と私に口酸っぱく言われていたからだと思いますが、申し訳ない。
ただ自分の気持ちを強く優先しがちな娘が、ここまで配慮し努力できたことに感動もしました。
そして来てくださったお子様が驚くほどフレンドリーで優秀だったことも、こんなに辛いさなか娘には救いになったようです。
(単純に大人もおどろくほど、話題が豊富であかるく気遣い上手でした)
帰られた後、『あんな子もいるんだとびっくりした。がんばって参加してちょっとよかった』と言ってくれてひと安心。
陰謀論と憶測とできない親とのバランス。
少しずつ元気になっていった娘がたどった道。
それはジャニーズ事務所や社長にたいする強い嫌悪感や暴言、憶測にもとずくアレコレが真実のように語られること。
わかるよ。
あんなお辞儀する人たちじゃないよね。
これからいいことたくさんあるよって、わざわざ期待させて失望させる人たちじゃないよね。
たくさん未来のこと、楽しそうに語ってたもんね。
あんななかよしが自ら、好きで離ればなれになるわけないよね。
ジャニーズであることに誇りをもってたもんね。
わかるよ。
でもね。
ひとには、思っていても口に出してはいけない言葉がある。
それは会ったことのない社長にたいしてだってそう。
そして『かれら3人は追い出された!』と恨みをつのらせるのも、ほどほどにしないといけない。
これは本当に難しいことだけど、自分自身もできていないけれど、母だから言わなければならないのよ。
彼らの口から語られていない、確実でないことに対して、真実だと信じ込んではいけないし、負のエネルギーをため込むのは良くない。
それなら彼らを応援することにエネルギーにつかわねば。
正直言ってichiban以来にわかファンになったわたしも、彼らは出ていかされたのか、またはどうしても出ざるを得なくなったのだと思っています。
自分たちからKing&Princeを手放したとはおもえない。
そしてその決断を強いたひとが許せない。
でも、その思いにとらわれすぎて過ごすには日々ははとても貴重だから。
娘にも、大事な毎日を誰かを恨んだり、悪くいうような時間ばかりで過ごしてほしくない。
繰り返される歴史におもうこと。
このニュースを見たときにすぐに感じたこと、それは「SMAPの時と同じ!」ということ。
特にファンではなかったけど、毎週月曜日はスマスマを観ていたし、ビストロスマップの本も買ったことある。そんなわたしにもSMAPの解散は超衝撃的なできごとで、あの謎の謝罪放送で本心を話していないことは誰の目にも明らかだった。
なのにまた繰り返すの!?
キンプリの場合、ファンクラブの限定動画での発表にしたところだけ前回の非難から学んだようだけど。
こちらもくりかえしますが『個人の感想です!!!!!!』
ただ、SMAPの時と今回のキングアンドプリンスの件、大きな違いが2つあると思っています。
SMAPはすでに一時代を築いていた。
SMAPは教科書にのるほどの歌があったり、紅白歌合戦でのおおとりを務めたりと、既存のアイドルの概念を超えた存在になっていました。
年齢も香取慎吾さん以外は40代だったし、各々の才能をいかして俳優業・司会業・デザイン系などで十分に活躍されていました。
それにひきかえKing&Princeはまだ非常に若い。
最年長の岸優太さんでさえ27歳。
また実績のめんでも、グループのセンターである平野紫耀さんでさえ、認知度はSMAPほどには至らないのではと思います。
(朝ドラ「おかえりモネ」に出演した永瀬廉さんならうちの親もわかるけど)
なので、ずっと彼らを応援してきたファンが感じる違和感を口にしても、世間は『海外に出ていきたいからやめるんでしょ?妄想やめな?』的な反応になってしまっているのでしょう。
味方となる大人の存在の有無。
SMAPには有名なチーフマネージャーさんがおられ、その方の新会社に香取さん・稲垣さん・草彅さんはうつられています。
また最近知りましたが、昔からの個人のマネージャーさんたちや、フジテレビのスタッフだった方もAbemaでの番組作りを一緒にされてるなど、味方となってくれている方々がいらっしゃるようですね。
これは非常に心強いし、ファンの方にも嬉しいニュースです。
対して、キンプリの旅立つ3人の味方になってくれそうな大人の存在がみえてこない。
突然、業界日本最大手の会社を追われた若者3人が、なんの後ろ盾もなく放り出されるようにみえて非常に不安です。
ここがにわかファンとしても、親としてもとてもとても辛いところ!!
自分たちと、ジャニーさんとの約束であり夢でもある海外進出を夢見て、ひたすらに努力を続けてきた若者よ?
素行も悪くない。
実力もあり、努力し続ける彼らのサポートをしてきた、一緒に仕事をされてきた方たちの中に、彼らを守ろうとしてくださる大人はいないの?
キンプリのメンバーのことを考えても辛いし、娘が大人不信になっちゃうじゃないか!!
『利用するだけして、いらなくなったら手のひら返して捨てるなんて』と泣いている娘が!!
今はまだ立場上、公に発言できないだけできっといるはず・・・
全然関係ないけど、ひとりの大人としてなんか申し訳なくおもってしまう。
才能ある若者の、芽を摘むような。人生を軽視するような。
こんなことが公然と続いていくことを。
そんな中で、HondaハートをはじめCMが続いていること、クロサギの公式がたくさん宣伝してくださったことは、娘や多くのティアラの傷をいやしてくださったと思っています。
いま、できることを。
これは自分への戒めでもあるのですが、SNSで流れてくる憶測やキリトリに惑わされることなく、最後まで5人を推し続けることができたら、またひとつ、娘も成長できるのではないかと思っています。
キンプリへ数字をプレゼントしよう!との呼びかけをきっかけに、ツキヨミがミリオンセラーになったこと、YouTubeでの再生回数が増えたこと、海外含めラジオ局へのリクエストでかかり始めてることなど、素晴らしいハッピーな取り組みだと思います。
『これからもずっと5人で活動してほしい』という娘のきもちを否定する気はもちろんありません。
なんなら私も同じ気持ち。
でも、今は、今できることをするしかない。
今までもらった楽しかった、かっこよかった、幸せだった時間に感謝して、今度はこちらからお礼を言うターンなんだよと伝えています。
希望もかなしみも持ち続けながら、YouTubeみたり、雑誌買ったりしよう。
聖書にも「受けるより与える方が幸福」って書いてあるし。たしか。
そして「推しは推せるときに推せ」っていう、先人の知恵も得て、限りある時間を有効に使おうね。
残る2人にも、旅立つ3人にもそれぞれ口にすることができない大人の事情があってもどかしいけれど、誰の悪口もいわず応援しよう。
そして応援がつかれたらすこし休もう。
親としてできることはとても少ないけれど、来てしまうその日まで娘のことはもちろん、キンプリのメンバーの皆さんも、ティアラの皆さんも推していくので、みなさんが少しでも心穏やかに、前向きで有益な時間が過ごせますように。